過去出場した大会で最もきついコースがしろいし蔵王高原マラソンです。山中からスタートし、アップダウンが激しいコースを走る。しかも、夏。2度出場していますが、1度目はあまりのきつさにゴール後、倒れ込み放心状態になりました。その時のタイムは1時間28分。実はこの記録かなりいいです。7年前に記録しているのですが、一生抜くことができないと思います。
しろいし蔵王高原マラソンは、高低差が半端なく、特殊なコース。アップダウンが苦手な人にはギブアップする可能性大です。しかし、完走すれば自信となります。力試しに出場してみましょう。
しろいし蔵王高原マラソンの大会概要
- 日時:毎年9月
- 会場:宮城県白石市/南蔵王野営場
- 定員:1,500名
- 種目:3km・5km・10km・20km・ウォーキング5km・ジョギング3km
- 参加料:一般:4,000円 高校生:1,500円 小中学生:1,000円 親子:3,000円
- 参加賞:ミズノ製大会記念Tシャツ、スポーツドリンク、牛乳、無料日帰り温泉入浴券
※詳しくは、公式ホームページをご覧ください。
出場したからわかるしろいし蔵王高原マラソンの特徴
地獄の高低差、全国屈指の難コース
出場した人だけわかる、地獄の高低差。しろいし蔵王高原マラソンのホームページに高低図があります。図で見ると大したことなさそうだと思えるのですが、走ると本当に地獄。全国屈指の難コースであることは間違いありません。
イメージでいえば、峠を走っている感じです。急坂が長く続くので、上るのはかなりきついですし、下りは足にダメージがあり、体力の消耗と足への負担が普通の大会とは比べものになりません。
会場に車で向かうのですが「こんなところを走るのか」とスタート前から不安になります。
残暑が残る9月に開催
きついのは高低差だけでなく暑さもです。9月に開催されるので、最悪気温30度以上で走ることもあります。幸い山中を走るので、日差しは遮られることが多いのですが、それでもきついです。
給水所は10ヶ所あります。気を付けなければいけないのが、10kmの折り返しを過ぎてから給水所が少ないこと。20kmに出場するなら、確実に給水所で水分を多めに補給しておきましょう。
塩飴を2~3個ポケットにいれておいて、走りながら舐めるのも効果があります。2回目に出場した時は塩飴に助けられましたので、ぜひ試してみてください。
出場者は少なく、常連が多い
全種目合わせて定員1,500名なので出場者は少ないです。20kmは常連が多いようで、40~50代のランナーはコースを熟知していて、完走するすべを知っています。今思えば無理に走らず、常連ランナーにペースメーカーになって貰って走るのもいい作戦です。
ラスト1.5kmの坂がきつ過ぎる
すべてがきついのですが、ラスト1.5kmの坂が特にきつすぎます。スタートして1.5kmをひたすら下るのですが、最後にここを上るのかという不安が現実になります。20km以外の種目の人と一緒に走るようになるのが唯一の救い。子供たちに負けられないと頑張れます。
完走できれば自信となる
しろいし蔵王高原マラソンは完走できれば必ず自身に繋がります。9月開催なので、本格的なマラソンシーズン前に走っておくと、11、12月の大会は好記録が望めます。自分も1回目のしろいし蔵王高原マラソンに出場したシーズンで記録更新を連発しています。
申し込みや駐車場について
インターネットから申し込みできます。定員は全ての種目合わせて1,500名。焦る必要はないですが、早めに申し込んだ方が確実です。また、駐車場は無料で、道路なども混むことはほとんどありません。
20kmコースを攻略、地獄への入口はスタートから始まる
20kmの主なポイントは2つ。山中のアップダウンと最後の坂です。また暑さ対策も必要です。給水所はありますが、山中で喉が乾いたら大変なことになるので、ペットボトルを持って走ることも考えておいた方がいいです。
序盤(スタート~1.5km)地獄の始まり
スタートから1.5kmはひたすら下ります。この坂が曲者で、最後に待ち構える地獄です。下りだからスピードが出て快適と考えず、最後はこの坂を上るのだから、足を温存しようと考えるようにしましょう。これは20km以外にも出場するランナー全員にいえることです。
前半(1.5~7km) 急坂を下った後の上りがきつい
1.5kmの急坂を下ると、高低図では緩やかに見えますが、徐々に上っています。急坂を下ったばかりなので、この上りが地味にきついです。5km過ぎてから本格的に上っていきます。給水所ではしっかり水分を補給しておきましょう。
中盤(7~13km) 山中をアップダウンしまくる
上り終えて、折り返しまで下って、また上ってきます。ここを乗り越えれば一息付くことができます。塩飴などを持っていき舐めるのが効果的です。
どうしてもきついという時は歩いてしまいましょう。ゴールすることが目的。無理をしてはいけません。
後半(13~18.5km) 唯一、一息付ける
ラスト1.5kmまえは下りが多いです。一息付けるので、無理をせず給水もしっかりして、余力を残しておきましょう。徐々に20km以外のランナーと合流し始めるので、賑やかになってきます。
ラスト(18.5~20km)最後の坂は心が折れる
地獄へようこそ。ラスト1.5kmの急坂です。ここを歩かずに走りきれば、自分を褒めてもいいです。それぐらいきついです。たった1.5kmなんですが、永遠に続くのではないかという錯覚さえします。
正直、気力と根性、諦めない心で上りきるしかありません。上りきれば待っているのはゴールのみ。冷たいスポーツドリンクが待っています。
常連になるか、二度と出場しないかにわかれる大会
しろいし蔵王高原マラソンは常連になるか、二度と出場しないかにわかれる大会です。自分は2年続けて出場しましたが、2回目で心が折れてしまいました。それでも走った記憶は強烈で、最近また挑戦しようかと考えています。完走できるかどうか不安ですが。
様々なマラソン大会に出場していて最近刺激がない人にはぜひ挑戦してもらいたいです。地獄への扉を開けてください。